当院のマウスピース矯正とCRの恐怖
- 真登 西川
- 10月13日
- 読了時間: 5分
今回は当院のマウスピース矯正について紹介させていただきます。
当院の成人矯正はワイヤーで行うものとマウスピースで行う2種類で行っております。
当院で採用しているマウスピース矯正は『インビザライン』になります。

インビザラインは、1997年にアメリカのアライン社によって開発されたマウスピースによる矯正方法です。
現在マウスピース矯正のメーカーはたくさんありますが、1997年にアライン社が開発したインビザラインが世界で最初に誕生したマウスピース矯正治療装置となります。
2025年現在、世界で1400万人以上がインビザラインを使用しています。
ラインナップも、お子様用、前歯用など年々増え続けているため、今後もインビザラインで矯正治療を行う方は増え続けると 予想されます。
マウスピース矯正のメーカーは多数ありますが、歴史が浅いメーカーなどでは倒産などでマウスピース矯正の供給ができなくなっているケースもありますので、慎重にメーカーを選ぶことが重要です。
金額の高い安いで治療を選択されると後悔する可能性がありますのでご注意ください。
こちらのインビザラインはマウスピース矯正のパイオニアのため、マウスピース矯正についてのノウハウも他メーカーに比べ、多数持っていることが考えられます。
マウスピース矯正はワイヤー矯正に比べて目立ちにくいのが特徴ですが、ワイヤーに比べて動きが遅かったり、限られたケースにしか使用できなかったり、咬みにくくなる事があり、その場合はワイヤー矯正でリカバリーが必要、など それなりに欠点もありますが、当院でも希望される方が多い矯正治療になります。
マウスピース矯正が適応かどうかは精密な診査診断が必要になります。
当院で矯正の資料どりは税込33000円、2時間30分ほど時間をかけて資料どりを行います。
さて、細かい説明はこれぐらいにして、実際の患者さんの写真をご覧いただきましょう。
患者さんは20代女性で前歯がガタガタしているのを治したいということで当院を受診されました。

正面から見るとそれほど分からないかもしれません。
上から見ると


このような状態です。
歯並びがガタガタしているところは、歯磨きにしにくいせいか、虫歯になっております。

歯を残す上で重要になってくるのは矯正治療ということが良くあります。
マウスピース矯正を始めて2年1ヶ月経過し、現在はこのような状態です。



2年ちょっとでこんなに変わりました。
本人も家族もとてもびっくりされています。
歯並び・かみ合わせが改善すると、『特に女性は人生が変わるだろうな』と良く思います。
あまりこういうことを書くとルッキズムを助長するかもしれませんので、ほどほどにしますが、『人は外部からの情報の80%以上は視覚から得ている』というデータもあります。
女性は口元が変わると見た目の印象が大きく変わります。
また咬み合わせが良くなることで、肩こりや偏頭痛が改善したという患者さんもいらっしゃいます。
それぐらい咬みあわせというものは身体のバランスをとる上で非常に重要です。
矯正治療はあと数ヶ月で終了する予定です。
当院で矯正治療中の患者さんは定期的に来院してもらって、お口の中の状態をチェックし、レントゲン写真も撮影します。
この時、CR(プラスチックのようなもの)の下の虫歯が大きく進行している事が分かったため、患者さんに説明し、治療の同意を得た後、CRを除去していくことになりました。
こちらが術前写真です。右下の奥歯になります。

マイクロスコープを用いてCRを除去していきます。
CRの下はこんなに大きな虫歯になっていました。
残念ながら歯の神経まで虫歯菌が侵入しているため、歯の神経を除去する治療となってしまいました。
患者さんと親御さんには矯正治療をする前に
『CRの下は虫歯になっている可能性があるから、できれば虫歯治療をしてから矯正をした方がいいです。』
という説明を行ったのですが、治療費用がさらに大きくなるというのと、今痛くないから大丈夫だと思う、ということでCRをそのまま放置したまま矯正治療を開始することになりました。
矯正治療前に治療を行っていたら歯の神経を取らずに治せたかもしれません。
現在は当院では矯正治療は、適切な歯磨きができているか確認と指導、歯周病治療、虫歯治療を終えた方のみ行っております。
理由は、矯正治療は基本的に全ての治療が終わってから行うものだからです。
CRは虫歯になる可能性が非常に高いです。
よって当院では奥歯にCR治療することは基本的にしません。
なぜなら虫歯を作る治療になってしまうからです。
あなたは病院に行って傷口に毒を塗られても平気ですか?
当院では非常に精密な診療を1人の患者さんに対して長時間行なっているため、手が離せず電話に出られないことがあります。
その際は留守番電話にお名前・電話番号・ご用件のメッセージを残していただくようお願い致します。
ご不便をおかけすることがありますが、どうぞ宜しくお願い致します。
もしご自身の歯のことで相談したい方がいらっしゃったら、当院では現在1ヶ月に10名までは無料相談させていただいております。
ただしこちらは相談のみなので、一般的なことしか答えられず、患者さんの状態を確認して相談するには資料どり(税込6600円いただきます)が必要です。
現在、治療の予約がかなり埋まっており、1ヶ月先まで予約が埋まっております。
診療時間外の時間で相談させていただいております。
治療相談希望の方は当院までお電話か問い合わせメールをお願い致します。
留守番電話になればお名前・電話番号・ご用件を入れていただければ、あとでこちらからご連絡させていただきます。
実際に診査診断を希望される場合は、別日に来ていただいてお口の中の資料どりさせていただきます。(現在税込6600円頂いております)






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