こんにちは!甲賀ラブしがデンタルクリニック院長の西川です。
治療がひと段落して、患者さんとお話ししていて、このような会話をすることが良くあります。
「今まで定期的に歯医者さんに通院したことがありますか?」
「いや、そんな習慣ないですね。」
「前行ってたんですが、途中で行かなくなりました。」
今日は、歯科の定期検診は必要かどうかについてお伝えします!
結論としては、歯科の定期検診は必要です!
その理由は5つあります!
1、気付かないうちに虫歯が進んでいることがある
虫歯というものは、皆さんとても大きな誤解をされていることが良くあります。それは「痛くないから虫歯になってないハズ」という思い込みです。実は虫歯というものは痛みがなく進行することがほとんどなのです。逆に痛みが出てきた時は、手遅れなことが多く、歯の神経を取って銀歯を被せないといけなくなっていたり、歯を抜かないといけなくなっていたり、ということがほとんどです。虫歯になっているかどうかということは、私も含めて、レントゲン撮影を行なったり、実際にお口の中をよく観察したり、黒っぽくなっているが本当に虫歯かどうか調べる専用の器具を使わないと、虫歯かどうかは判別できません。手遅れになる前に、ぜひ当院に一度ご連絡していただいて、お口の中をチェックさせてください。
2、気付かないうちに歯周病が進んでいることがある
歯周病という病気は5人に4人がなっていると言われる病気で、ギネスブックにも「世界中で最も多い病気」として認定されております。そして、この歯周病も虫歯と同様に症状がなく進行していくのです。そして、この歯周病は一度かかってしまうと治ることはなく、進行を緩やかにすることしかできないと言われています。では歯周病がなぜ良くないかというと、簡単に説明すると歯が抜けてきてしまうのです。歯が抜けると、結果として多くの方が入れ歯になってしまうということです。こちらの歯周病については、本格的に説明するととても長くなりますので、次回以降に詳しく説明します。
歯周病かどうかをご自身で判別するのもほぼ不可能で、レントゲン撮影や歯周病の検査を行わないと正確に診断することはできません。こちらも手遅れになる前にぜひ当院に一度ご連絡していただいて、お口の中をチェックさせてください。
3、気付かないうちに好ましくない咬み合わせになっていることがある
歯というものは、他の眼や耳といった器官と同じく年齢と共に変化します。眼で言えば老視(老眼)、耳で言えば加齢性難聴(耳が遠くなる)といった加齢変化が歯にも起こってきます。お口の中の加齢変化はいろいろありますが、歯の加齢変化で言いますと歯がすり減ってきます(咬耗)。そして、咬み合わせが少しずつ年齢と主に変化してきて正常な範囲でのすり減りなら良いのですが、異常なすり減り・咬み合わせになったまま放置しておくと、歯が痛くなってきたり口が開きにくくなっってくることがあります。ひどくなってきますと、虫歯でもないのに歯の神経を取らないといけなくなったり、口が開かなくなってしまうこともあります。
そして異常なすり減りか、異常な咬み合わせかどうかご自身で判断することはできません。そしてこちらも虫歯や歯周病と同じく、症状が出てきてからでは手遅れになることが多々あります。そうなる前に、ぜひ一度当院まで定期チェックのご連絡をしてください。
4、ほっぺたや舌のチェックも必要
以前、ある女優さんが気付かないまま舌ガンになっていたということがニュースになりまして、不安になられた患者さんが多数来院されました。こちらの舌癌も他のものと同様、無症状で進行することがほとんどです。口内炎が良くできる、など痛みがある場合は一度歯科医院へ行ってみようとなりやすいのですが、症状がないと誰でも足が遠のいてしまうのが一般的な歯科医院へのイメージだと思います。当院はそのような従来のイメージをできるだけ払拭できるように邁進して参ります!
痛みなどの症状がなくても是非当院で定期的にお口の中をチェックさせてください。
5、適切な歯みがきができているかチェックする
このままだと虫歯や歯周病になりやすくなるということは、お口の中を一度見れば大体分かります。そして、基本的にはやはり歯みがきなんです。もちろんみなさん毎日歯みがきをされているのはよく分かっています。ただ、「適切にみがけているかどうか」となりますと、話は別です。実は適切に歯みがきできている方はほとんどいません!ですので「磨いているけど磨けていない」というとてももったいないことが良くあります。磨けていない歯磨きをいくらやっても時間の無駄で、なおかつ虫歯や歯周病になりやすくなってしまいます。残念ながら「適切な歯みがきの仕方」は学校では教えてもらえないので、みなさん「なんとなく」や自己流で歯みがきをしています。当院ではできるだけ虫歯や歯周病になりにくい「歯ブラシの選び方」「歯磨き粉の選び方」「歯ブラシの動かし方」「歯ブラシの交換のタイミング」などなど、それぞれの患者さんに合ったものを処方させていただきます。
話は少し変わりますが、冬になればみなさん手洗いしたり、うがいされる方もいらっしゃると思います。これは風邪をひかないための「予防」です。そして残念ながら風邪をひいてしまった時は、布団の中で「もっと手洗いうがいやっとけば良かった!」と誰しも後悔されると思います。
歯科も同じく、予防がとても重要です!そして虫歯や歯周病は、風邪と違って薬を飲んで安静にして寝ていても残念ながら治らないのです。然るべき処置をしないといけなくなります。当院ではできるだけそのようなことにならないように「予防」を重視しております。
以上の5点から、痛みなどの症状がなくても歯科の定期検診は必要です!
当院では定期検診のタイミングやなぜそのタイミングになるのかという理由も併せて説明させていただきます。
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