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金(ゴールド)の下は虫歯になるの? おまけ:CarlZeissって知ってます?

本日は虫歯治療で使う金属、金(ゴールド)の下は虫歯になっているのかどうかについて書きます。


当院の患者さんやブログを読んでもらっている方なら、銀歯の下は虫歯になっているのは、だんだん分かってこられたと思います。


では、

「金(ゴールド)の下は虫歯になるの?」

患者さんから質問いただくことが度々あります。


答えは…

どう思われますか?


この金のつめ物は保険が効かず、自費治療となります。

一般的な歯科医院で8万円〜15万円くらいかかる治療となります。金の相場により治療価格は変動します。


私は今まで 金のつめもの・かぶせ物で治療したことはありません。

理由は後半で書きます。


こちらの金のつめもの↓になります。


患者さんに痛みやしみる、腫れるなどの自覚症状はありません。

レントゲン写真とマイクロスコープで精査した結果、虫歯になっている可能性が高いことを患者さんに説明したところ、金属除去を希望されましたので、除去していくことになりました。


当院ではマイクロスコープを使用してつめもの・かぶせものを除去していきます。



少しずつ健康な歯を削らないように、慎重に除去していきます。



ようやく外れました。


外れたところはこのような感じです。





あれ?虫歯ないんじゃないの?


そう思われたんじゃないでしょうか?


当院のマイクロスコープは医療業界最高峰のマイクロスコープの特別仕様になっておりまして、隠れている虫歯が分かりやすくなるフィルターが搭載されております。




今まで大手メーカーのマイクロスコープを何種類も使用しましたが、これに勝るものはありませんでした。

レンズの明るさが全く違います。別世界です。

ただマイクロスコープの価格も別世界になります😭


話はそれるのですが、先日 私が所属する臨床応用顕微鏡歯科学会で、CarlZeiss本社(ドイツ オーバーコッフェン)にて、手術用顕微鏡の最先端技術ドイツの歯科医師に教えるサポートメンバーとして参加させていただきました。


日本人歯科医師医療先進国の歯科医師に歯科医療技術を教えるというのは、今までの日本の歯科界において実例がなく、歴史的快挙だと思います。


本来であれば、英語圏の歯科医師に日本人歯科医師が、海外まで行って教えてもらう、というのが世界の常識だからです。

非常に光栄な経験をさせていただきました


そこで感じたのは、世界が誇る CarlZeissの規模と歴史の凄さでした。

圧倒されました。

守秘義務の観点から多くを書けないのですが、このメーカー無くして最善の医療を行うことは不可能だと再確認できました。


CarlZeissはカメラ好きの方には馴染み深いメーカーだと思います。


ご存知ない方に有名な話をあげると、アポロ11号によって初めて月に行ったカメラはCarlZeiss製です。






また鬼才映画監督 スタンリーキューブリック監督が映画「バリー・リンドン」の有名なロウソクの撮影シーンに使用したのも、世界に数本しか存在しないと言われる CarlZeiss製のレンズです。



CarlZeissは「なくなると世界が存続できない企業」にも選出されており、まさに世界トップクラスの企業になります。


私が最も敬愛するメーカーです。



話を戻します。


マイクロスコープで特殊なフィルターをかけてみると、



◯で囲んでいるところが虫歯なんです。



本当か?


見ていきましょう。






こんなに大きな虫歯でした。


国家試験合格後の歯科医師になりたての私では、全く見つけることができなかった虫歯だったと思います。



当院ホームページのトップページでも記載しておりますが、マイクロスコープなしで虫歯を完全に取り切ることは不可能です。必ず取り残します。




私は今までルーペも多数使用してきました。

私が今までルーペ購入にかけた費用200万円以上になります。

業界最高倍率のルーペも購入して、用途に応じて何種類も使い分けてきました。

もちろんCarlZeissのルーペも2種類購入して使い分けてきました。

医療者にはお馴染み サージテルの10倍ルーペも購入して使用してきました。





そこまでやってきた私でも、完璧に虫歯を取り切って治療を終わったと思ったのに、痛みが出てきて歯の神経を取ることになってしまった。


そんな経験は数知れません。


マイクロスコープと出会って私の歯科医師人生が完全に変わりました。





話を戻します。

こちらの虫歯は、レントゲン写真でもそこまで大きな虫歯の像は写っておりませんでした。






マイクロスコープを使用して全ての虫歯を除去したところ、幸運なことに歯の神経まで細菌は侵入しておりませんでしたので、歯の神経を温存することができました。

最終的な詰め物は、長期的に最も虫歯になりにくいことが世界中の論文で示されているセラミックを選択しました。





セラミック装着後も慎重に経過を観察していきたいと思います。




最初の質問に戻ります。


「金(ゴールド)の下は虫歯になるの?」

私の答えは全力で「はい」です。


私は今まで金(ゴールド)を外してきて、虫歯になってなかったことはただの一度もありません。






これらの写真は、全て私が今まで診てきた患者さんの写真です。

ちなみに一番上の写真は私の妻の口の中です。私が治療したものではありません。


金(ゴールド)の下が虫歯になっている写真はいくらでもあります。

写真の枚数が多すぎて整理しきれないぐらいです。


金(ゴールド)の下が虫歯になっていても、当院のスタッフは驚きません。

なぜなら当院では当たり前のことだからです。


ですので、当院で金(ゴールド)のつめもの・かぶせものを希望された場合は他院で行っていただきます。

申し訳ありませんが、当院では行っておりません。

当院の自費メニューからも外しております。



ちなみに、今までの患者さんで、当院で金(ゴールド)を選択された方は一人もいません。

なぜなら、これらの写真を患者さんにお見せするからです。


こうなりますが、それでも良いですか?


みなさん口を揃えて「それは困る」とおっしゃられます。


当院では、患者さんに「なぜこうなるか?」という理由まで説明します。


前回のブログでも書きましたが、虫歯になるようなものにお金をかけても仕方がありません。


当院は、「患者さんの歯を1本でも多く、1日でも長く持たせることで患者さんの健康寿命を伸ばすこと」を目指しております。




当院では非常に精密な診療を1人の患者さんに対して長時間行なっているため、手が離せず電話に出られないことがあります

その際は留守番電話にお名前・電話番号・ご用件のメッセージを残していただくようお願い致します。

ご不便をおかけすることがありますが、どうぞ宜しくお願い致します。


もしご自身の歯のことで相談したい方がいらっしゃったら、当院では現在1ヶ月に10名まで無料相談させていただいております。

現在診療時間内の予約が数ヶ月先まで埋まっておりますので、診療時間外の時間で相談させていただいております。

相談希望の方は当院までお電話か問い合わせメールをお願い致します。留守番電話になればお名前・電話番号・ご用件を入れていただければ、あとでこちらからご連絡させていただきます。

実際に診査診断を希望される場合は、別日に来ていただいてお口の中の資料どりさせていただきます。(現在税込6600円頂いております)




















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