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歯は何回まで治療できるの? 出血あり *閲覧注意

更新日:8月25日

人の歯は何回ぐらいまで治療できる」と思いますでしょうか?

ほとんどの方はそんなことを考えたこともないかもしれません。


当院長西川は患者さんの歯が長持ちすることを最優先に考えておりますので、患者さんの歯がどうやったら生涯持つだろうかということを、診療時間外や休みの日も、場合によっては夢に出てくるまで考えていたりします。


今回は「歯の一生」ということをテーマに解説していきます。


残念ながら初めて虫歯になった方がいらっしゃったとします。


最初の虫歯は小さいことが多いです。(1回目の虫歯が放置されすぎていて、歯を抜かざるを得ないこともあります。)


1回目の虫歯治療を終えて、2回目の虫歯になると、




2回目の虫歯は歯の神経ギリギリまで虫歯になっている事が多く、大きな詰め物で治す事が多いです。


3回目の虫歯になると




3回目の虫歯になると、このように広範囲で深い虫歯になることが多いです。

そして、これくらいの虫歯になると、虫歯菌が歯の神経まで侵入している事が多いです。



虫歯除去中に歯の神経が出てくると、矢印のように赤い点が出てきます。

歯の神経は歯全体にはりめぐらされているので、




歯の神経の一部が出てくると、全ての神経をとる治療に移行するので、虫歯でない部分も大きく削らないといけません。

(虫歯の状態によっては神経の大部分を温存する生活歯髄切断法(VPT)が適応の場合があります。)




この黄色の部分を全て削らなくてはいけません。

実際の画像だと




このような状態になります。

歯の神経を取る治療になると、歯を大きく削る治療になってしまうので、いかに歯の神経を温存するか将来入れ歯になりにくい条件の1つです。


これだけ大きく削ると歯の強度が著しく低下するので、歯が割れて抜歯のリスクが上がるため、原則的にクラウンと呼ばれるかぶせもので修復する必要があります。




そして4回目の虫歯になると、




このような状態になります。

ここまでくると、写真や動画を患者さんにお見せするだけで、「とんでもない状態」ということは分かっていただけます。


実際の動画を見ていただくと




信じられないかもしれませんが、このような状態になっていても患者さんは無症状の事が多々あります。

このような状態になってくると、残念ながら歯を残す事ができず、抜歯になります。




このような一連の流れで歯を失うことがよくあります。




1本の歯の治療限界は3〜4回と言われております。

つまり歯の治療を3〜4回行うと歯を抜く可能性があるということです。


そして歯の神経をできるだけ温存し、虫歯の再発を防ぐには、毎日の歯みがきや糸ようじも当然大切です。

そして、虫歯が再発しにくいように治療することも同じくらい大切です。


虫歯が再発しにくいようにするには

適切に歯みがきや糸ようじができているか できていなければ指導する

虫歯をマイクロスコープを使用して完全に除去する

虫歯の場所や大きさに応じて、適切な材質で適切な処理を行い修復する

継続的に管理し再発していないかチェックする


ことが大切です。


虫歯治療の方法によっては、どれだけ頑張って1日3回歯みがきをしても、毎月定期検診に行っても虫歯になってしまう事があります。


当院では「1本でも多く、1日でも長く患者さんの歯を持たせることで健康寿命を伸ばす」ことを目的に日々診療を行っております。


当院では、1人の患者さんに時間をかけた精密治療を行っておりますので、電話に出られないことがあります。

留守番電話にお名前と電話番号とご用件を入れていただければ、後ほど必ずご連絡させていただきます。

お手数をおかけしますがどうぞ宜しくお願い致します。


もしご自身の歯のことで相談したい方がいらっしゃったら、当院では現在1ヶ月に10名までは無料相談させていただいております。

現在当院の診療時間内の予約が数ヶ月先まで埋まっておりますので、申し訳ありませんが診療時間外の時間で相談させていただいております。

実際に診査診断を希望される場合は、別日に来ていただいてお口の中の資料どりさせていただきます(現在税込6600円頂いております)







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