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今回の金属除去

今回は、奥歯に入っている金属を外すとどうなっているかをお見せします。



患者さんは、下の奥歯に入っている金属の色をキレイにしたいとのことでした。

金属は見た目だけではなく、下が虫歯になっている可能性が非常に高いことを患者さんに説明し、理解と金属除去していく同意を得られたため、治療を始めることになりました。




まずは奥から2番目の金属をマイクロスコープを使用して除去していきます。




金属を外すと中はこのような状態です。




金属の下は決して歯ブラシが届きません。


つめもの・かぶせものの下が虫歯になっていたら、いくら歯みがきをしても、定期検診に毎月行っても虫歯は進行していきます。


虫歯を取っていくと、




このようにキレイになってきました。


この↑写真を見て、もう1つ気になるところが出てきました。




この◯で囲んだ部分です。

歯にヒビが入っております。

このヒビの下が虫歯になっていることがよくあります。




この小さいスプーンで取れる柔らかい部分が虫歯になります。


虫歯は色ではなく、柔らかいところです。



金属を歯に装着すると、このように歯にヒビが入っていることがよくあります。


そして、ヒビの下が虫歯になっているかどうかは、マイクロスコープを使用しないと決して分かりません。


裸眼やルーペでは絶対に分かりません。


裸眼やルーペで虫歯治療はできないということです。必ず虫歯を取り残します。


患者さんは虫歯になりにくいセラミックを選択されました。



奥の歯の金属除去も患者さんは希望されたので、続けて行なっていきます。






健康な歯を削らないように、少しずつ慎重に金属を除去していきます。


外したところはこのような状態です。








こちらも小さいスプーンで除去できる柔らかい部分虫歯になります。



繰り返しになりますが、マイクロスコープを使用しないと絶対に虫歯を取り残します。


虫歯を取り残すと、いくらセラミックで治療しても、セラミックの下で虫歯が進行します。



マイクロスコープを使用して全ての虫歯を除去したところ、幸運なことに歯の神経まで細菌は侵入しておりませんでしたので、歯の神経を温存することができました。

最終的な詰め物は、長期的に最も虫歯になりにくいことが世界中の論文で示されているセラミックの説明をしたところ、患者さんはセラミックを希望されました。


装着するとこのようになります。




最初と比べるとこのように変わります。





見た目がキレイになるのは当然なのですが、「現時点で一番虫歯になりにくい」のがセラミック治療の最大の利点です。



患者さんは見た目がキレイになったことを非常に喜ばれていました。


セラミック装着後も慎重に経過を観察していきたいと思います。




当院では非常に精密な診療を1人の患者さんに対して長時間行なっているため、手が離せず電話に出られないことがあります

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