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このコロナ禍で変わったこと

こんにちは!甲賀ラブしがデンタルクリニック院長の西川です。

ここ最近、18歳以下の方を診ていると、今までなかったことが増えてきております。

何かお分かりでしょうか?もちろん歯並びや咬み合わせの相談もあるのですが…実は未成年の虫歯がとても増えているんです!

「学校検診で紙をもらったから来ました」

このようなお子さんを実際に診てみると、虫歯のことが多いです。


今日は、お子さまの虫歯になる原因はたくさんあるのですが、その中でも特に重要な原因を4つお伝えいたします!


1、コロナ禍によるもの

昨今のコロナ禍により、飛沫感染を防ぐため、トイレでのハンドドライヤー禁止が各地で実施されましたが、特に学校内で昼食後の歯磨きが以前に比べてより一層しにくくなったということを耳にします。

1990年代は小学校でも昼食後には歯磨きをしましょうという雰囲気があったのですが、今から10年ほど前から学校では歯磨きをほとんどしない、ということを小学生~高校生の方から聞くことが増えました。その理由についてはよく分からないのですが、もしご存知の方おられましたら是非教えてください!個人的には教育現場も個人主義になってきて、先生が生徒を以前と比べて指導しにくくなった背景もあるのかと想像します。

そして、このコロナによって、より一層給食後に歯磨きする機会が減ったということを聞きます。なかなか対処がしにくい難しい問題だと思います。


2、過剰な砂糖含有の飲料やお菓子の著しい増加

今では過剰な砂糖が入ったお菓子や飲料水が非常に多く、コンビニやスーパーで手に取って成分をよく見てみるとびっくりするぐらいの砂糖が使用されています。実際虫歯になりにくいお菓子というのは現在では非常に少数だと思います。お子さんには当然そのような知識はないので、親御さんのリテラシーに依存してしまうのですが、このような情報は一般社会にはまず取り上げられないテーマなので、現実には美味しそうなお菓子をそのまま食べているというのが実情だと思います。

当院ではこのような知識もお子さまが小さいうちから併せてお伝えすることで、「虫歯の予防」に重点的に取り組んでおります。

そして「知っている」か「知らない」かでは後の人生で大きな違いとなります。

3、食べるものの変化による歯並びの悪化

最近では食育と言いまして、食べるものの種類や食べ方、食べる姿勢などで健康に影響するということが分かってきています。そして実は歯並びにも影響が出るということが分かっています!

同じ両親から生まれた兄弟でも、食べるものや食べ方で歯並びが大きく変わってしまうことが、データとして出ております。

当然ですが、歯並びが良好な方と良くない方では、虫歯になりやすさというのは圧倒的に違います。もちろん歯並びが良好な方の方が虫歯にはなりにくいです。

歯並びが良くない方はどれだけ頑張って歯磨きをしても虫歯になりやすいことを臨床ではよく目にします。


4、仕上げみがきの重要性が教育されていない

仕上げみがきといいまして、お子さまが虫歯にならないためには親御さんに仕上げみがきをしてもらうという協力・サポートが必要になります。

今までお子さまを診てきて、仕上げみがきについて理解されている親御さんにほとんど出会ったことがありません。それもそのはず、残念ながら現在の日本では仕上げみがきの方法やなぜ仕上げみがきが必要か、といった教育が全くといってないのが実情だと思います。

当院では仕上げみがきの重要性と方法・なぜ必要なのかと言ったことについても親御さんに理解していただいて、こどもの乳歯が虫歯になるとなぜいけないのかといったことまで説明させていただきます。その上で、ではどうすれば虫歯になりにくくなるのかという予防についてもアプローチします。

お子さんの虫歯というのは、大変申し上げにくいのですが周りの環境に左右されるところが非常に多いです。お子さんにとってその環境変えることはなかなか難しいです。ですので親御さんがお子さんのお口に対して理解してあげる必要があります。


歯というのは虫歯になってしまったら、基本的に削り取らないと治癒しません。残念ながら布団をかぶって寝ていても治ることはありません。

誰でも歯を削られるということは怖いことだと思います。当院では、皆様にできるだけそのような思いをしていただきたくないので、虫歯にならない予防についても治療と同じくらい力を入れて説明し、取り組んでいただけるようにサポートさせていただきます!

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